「那智 黒米寿」は、高品質のもち玄米と那智の滝からの伏流湧水を用い、完全な手作り自然方式を守って、500日の長い月日と手間をかけ醸造熟成貯蔵した、太古のままの古式醸造酢。

原料、醸造にこだわりと手間がかかるため、大量生産は望めず限定販売となります。

「那智 黒米寿」は、自然食健康法のマクロビオティックスの世界的権威・久司道夫氏から、「もち玄米の酢を作ってほしい」と依頼を受けたことから始まりました。

醸造酢造りに向かないといわれたもち米の玄米で造る酢に、熊野杉の桶で発酵長期熟成させる伝統の技で挑戦し、見事完成させたのです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

もち玄米だけで作った黒酢は世界に類を見ません。

やがてマクロビオティックスの世界的広がりとともに、那智黒米寿も世界１５カ国に海外輸出されるようになり、 伝統的な古式醸造法では生産が追いつかない域にまで達しました。が、 「広がる需要にすべて応えていては質が落ちる」とし、限定販売を決断しました。 利よりも酢の質を守ったのです。

「那智 黒米寿」は、もち玄米に含まれているアミロペクチン澱粉質のため、天然麦芽糖デキストリン、天然ぶどう糖がほどよく混ざり、粘りのある独特の風味芳香をつくりだします。それと共に長い熟成期間で健康を保つために大切な働きをする天然アミノ酸、ミネラル、有機酸が生まれます。

創業130年余りを経た、土間土壁の合掌づくりの木造蔵の中で、世界遺産に登録されている熊野の杉の良質な材木だけを使った桶で長期醸造しています。「酢は生き物なので、発酵菌が住みやすい環境と愛情をもって育てなければいい酢は出来ない。」と、昔ながらの手作りを守り続けている職人の魂がこもった2007年より連続最高金賞受賞の逸品です。