2012年度モンドセレクション授賞式 パトリック・ド・ハリュー会長のスピーチ
来場者の皆さま、パートナーの皆さまへ
アテネのこの素晴らしいザピオンホールに皆さまのお越しを歓迎いたします。
このギリシャ史上、最も名高い当ホールで皆さまにお会いできることを光栄に思います。
私はここに、今2012年度51回モンドセレクション表彰記念式典の開会を宣言いたします。
ご存知のように、モンドセレクションは今や51年の歴史を有しており、消費財の品質の向上に貢献してまいりました。
この分野における指導的立場を維持するために生産技術の向上、消費者ニーズ、国際的な法規に従って毎年評価基準と分析方法を順応させる必要があります。
またこの流れが、今年になってより多くの消費者や生産者を引きつけ象徴的な指標ともいえる、3000品目を初めて超えました。
さらに特筆すべきは、モンドセレクション品質表示ラベルは、現在80の異なる国々に存在します。
一方で、これらの数字は品質が依然として最も重要なものであり、他方、異なる経済環境で、且つ、常に変化する市場の中で、品質が最も重視されるということが証明され、消費者はモンドセレクションのような独立した組織の下に消費者が導かれる必要性が高まるのです。
今日では、殆どすべての産物は消費者の目から見て、味が最も重要な選択基準となるのです。何故なら、消費者はまた、その産物が健康的で、有害物質を含んでいないことを傾向がより強いからなのです。また、その産物が栄養面でも効率よく、消費者が求める情報を得ることができるので、その情報は完全に入手可能で、環境にも配慮しなければなりません。この観点から、毎年、70人以上の異なる分野の専門家ーワイン研究者、ミシュラン公認のお店のシェフ、大学教授、化学技師、等々のエキスパートが生産品の品質検査をお互い、独立して好評な評価を行います。
我々の活動は、他の品評会で見られるような、最上の産物を出品された限られた品目から選ぶことではなく、消費者がよりよい理解が得られるように明瞭に品質水準の情報を知ることを提供することなのです。そのためには我々の金、銀、銅、最高金賞、など品質表彰が役立っているのです。
出品品目の比較や品評を行うものではなく、出品産物の品質を独立した、科学的に認められた専門家による品質基準の公平なアドバイスをすることが目的です。これは勿論、審査員が審査基準を化学的研究調査に基づいて行うもので、毎年、新たな研究が世界中で実施されています。また、それらの審査基準は最新の国際的な法規にも配慮したものでなければなりません。なぜなら、消費者の健康には国境がないからなのです。
ここに、私はすべての皆さまに心よりお礼申し上げます。
時とともに、我々の組織は現代化に向かって活動しなかればなりません。その為、多少なりともロゴを変更しようと望んできました。我々はこのロゴの変更、より力強く、現代的で、ダイナミックで革新的な将来を見据えた企業になることを望んでおります。
消費者のために、均質性と可視性の観点から我々はこの新しいロゴを生産品に類のない方法で、世界中で使用されるべきだと思うからです。
最後に私は、心から我々のパートナーが自らの生産品の品質の向上に常に変わらぬ注意を払われていることに、心から感謝いたします。彼らは一つ一つの産物に最大の注意、低価格だけでは十分ではなく、品質維持と消費者の満足を最優先しなければならないことを、一人ひとりが自覚しているからです。
モンドセレクションの世界品評会に登録した企業は既に、品質こそが真の参加目標であることを証明しているのです。
ここに私は皆さまのご信頼に感謝して、開会の挨拶を終えると同時に、次に審査委員長である ジョセフ・べスマンス教授に発言の機会を与えることに致します。ありがとうございました。
パトリック・ド・ハリュー
モンドセレクション会長
※審査委員長ジョセフ・べスマンス教授のコメントは、近日公開いたします。